プリント基板には、製造段階でテストに使うためのコネクターを事前に実装することがあります。ここには検査治具を接続して測定などを行うときに活用します。治具にはオリジナルソケットが実装してあり、その先には信号発生器やオシロスコープ・スペクトラムアナライザなどの測定機器やパソコンを接続できるようになっているものも多いようです。プリント基板の検査は主に電子部品が正しく実装してある、はんだ付けの不良の有無や未実装部品の有無など目視で行うことも多いけれども、最近は専用の検査治具に基板をセットすることでこれらの検査をコンピュータが自動的に行うなど作業者は基板のセットとプログラムのスタート、そして基板の脱着といった作業で目視検査と同等のチェックができるような仕組みを持つ会社も少なくありません。

オリジナルソケットや検査治具は、特定の検査のときのみ有効になるものですが、単体で設計するとなると工数もかかりますしオリジナルソケットなどの道具を製造する製品ごとに作るとなるとコストもかかるし保管場所も用意しなければなりません。検査治具やオリジナルソケットは製造を行っている会社の中で製作することはできるのですが、色々なノウハウが必要になることからも専門の会社に設計から製造までを委託する企業も多数存在します。なお、オリジナルソケットや検査治具の多くは一転一様のケースが多いのですが、ノウハウを持つ会社に設計を依頼することで過去の技術を流用できます。検査治具のオリジナルソケットのことならこちら