カスタムソケットは特殊な集積回路のために作られたものであり、一般にはなかなか入手することができないと考えていることが多いものです。そのためこれを自作しようと考える設計者も多いのですが、そのためには多くの費用と時間がかかるため、まずは世の中に存在しているかどうかを確認することが重要なポイントとなります。カスタムソケットは特殊な集積回路のためにこれを利用する設計者が自ら開発したものであると言うイメージがあり、そのため第三者がこれを利用することはできないと考えていることも少なくありません。しかし実際にはプリント基板に実装するものであることから、その端子構造や配列などは似通ったものが多く、流用できるものも非常に多いのが実態です。

その理由はプリント基板の端子配列パターンはそのほとんどが確立されたものであり、これを変える事は多額の費用がかかることから、既存のものを利用することが多いため結果的にカスタムソケットの端子配列はどれも同じものとなっていることが多いことによります。近年ではインターネットが発達し、様々な情報を検索することができるようになりました。カスタムソケットもインターネットを利用して検索することによって、様々なタイプのものを見つけることができます。その中で自ら設計しようとする集積回路に適合したものを見つけることができる可能性も高いので、これを利用することで大幅なコストダウンを図ることができるのがメリットとなっています。